Publishing Proposal

出版企画書 ― 方向性3案のご提案 ―

ライフテラス株式会社 代表取締役/全日本任意売却支援協会 代表理事 新井一毅 様
作成日 2026年9月8日 一次資料 2026年8月28日 第1回ヒアリング録音 作成 株式会社スピーチジャパン 三橋泰介

Ⅰ第1回ヒアリングの要点

2026年8月28日実施。本の目的・ターゲット・競合・差別化・構成の骨格まで合意済み。以下がその整理です。

本の目的

販売部数より「本を出している専門家」という権威性・ブランディングが大前提。LPで新井様の顔の横に書影を置き、「怪しい業者ではなくこの人に相談しよう」という安心感をつくる。困窮した当事者も約1,000円なら、わらにもすがる思いで手に取れる。

ターゲット

  • 第一:住宅ローンが払えず「競売しかない」と思い込んでいる当事者(任意売却という言葉を知らない層)
  • 副次:債権者(金融機関)・同業他社

著者の重要ファクト

  • 全日本任意売却支援協会 代表理事・20年以上
  • 相談実績 累計1万件超/年間約1,500件(表記は「日本最大級」)
  • 相談対応は新井様自身が全件担当
  • 親の家が競売になった原体験がこの仕事の原点

競合書

元上司・矢田氏(烏丸リアルマネジメント)が幻冬舎から2017年に出版(トラブル別対処法・妻が司法書士)。約10年決定版が出ていない棚。構成の指針にしつつ「いいとこ取り+書かれていないことを書く」。

差別化の核

  • 「順番」の知見:手順を一つ間違えると全てが無駄になる(後述の実話)
  • 売った後の残債サポート:他社は売却で終わり、当協会はその後も伴走
  • 弁護士・司法書士に近い専門性(銀行・役所・音信不通の相手方への連絡まで)
  • 悪い業者が多い業界を変えたいという使命感

合意した構成方針

  • 「ただの任意売却の説明書」にはしない
  • 離婚・リストラ・病気・税金・法人経営難の5パターン×チャート式で該当章へ誘導
  • リースバック×投資家マッチング(三方よし)は終盤2章に配置
  • 原体験は全面に出さず、本文中で語る(ご親族への配慮)

「他社は買主が決まって契約直前に役所へ行き、『差押えは解除できません』と断られた。私なら真っ先に役所へ電話し、解除の方法と条件を確認します。それをしなかっただけで、販売活動も内覧もすべてが無駄になった」

― ヒアリングで語られた直近の実話(関東・税金滞納+住宅ローン滞納のケース)。本書の背骨になるエピソード。

宿題(次回まで)

  • 新井様:5パターンの代表事例を各1件ストック
  • 両者:矢田氏の本を購入し「構成」をチェック
  • 新井様:出版時に連絡すべき恩師・取引先・幹事候補(約10名)のリストアップ開始

Ⅱ素材から見えた3つの気づき

壱

武器は「知識」ではなく「順番」である

任意売却の仕組み自体は検索すればわかる時代。しかし「役所への電話が先」という手順の一手は、1万件の経験からしか出てこない。差押え実話のように、順番を誤ると販売活動・内覧・買主の合意まで全てが崩れる。ここが競合書に書かれていない空白地帯。

弐

読者は「本を選ぶ」前に「相談先を選んで」失敗している

相談経路は検索上位・弁護士・裁判所情報からの訪問業者。つまり読者の失敗は検索の入口で起きている。「なんでもかんでも相談すればいいわけではない」という啓発は、そのまま新井様に相談が集まる導線になる。

参

新井様の正体は「人生の交通整理人」

不動産売買より、銀行・役所・音信不通の元配偶者への連絡まで担う司法書士的な仕事のウェイトが大きい。競売になった家で育った原体験と、売却後も残債に伴走する姿勢。「家を売る人」ではなく「人生のトラブルを整理する人」として描くと、3つの方向性が生まれる。

Ⅲ出すべき方向性 3案

同じ素材を「啓発」「実用」「物語」の3つの角度から切りました。表紙はいずれもChatGPT生成のイメージ案です(実際の装丁・写真は制作時に差し替え)。

企画案 ① 啓発型 ― 一番のおすすめ本命
企画案1 表紙イメージ
表紙イメージ(AI生成)

『住宅ローンが払えなくなったら、検索する前に読む本』

―「誰に・どの順番で」相談するかで、結果は真逆になる ―

任意売却は「知っているか」ではなく「順番を知っているか」で決まる――検索で出てきた業者に飛び込む前に読むべき一冊、という逆説を、累計1万件の一次体験で証明する本。

想定読者と痛み
ローン滞納が始まり、深夜にスマホで「住宅ローン 払えない」と検索している当事者とその家族。「競売しかない」という思い込みと、誰を信じていいかわからない不安。
なぜ売れるか
①棚の任意売却本は「仕組み解説」ばかり。本書は「相談先の選び方と手順」で反論する ②「検索する前に読む」はSNSで自分ごと化しやすい逆説 ③理屈でなく差押え実話などの一次体験 ④読後「この人に電話しよう」に直結(権威性LPと同じ導線)。
章立て(全9章)
  1. 序章そのまま検索していたら、家はもっと安く失われていた ― 契約直前で崩れた実話
  2. 第1章なぜ「競売しかない」と思い込むのか ― 住宅ローン破綻の構造と任意売却という出口
  3. 第2章結果は「順番」で決まる ― 役所への電話一本が明暗を分ける
  4. 第3章あなたはどのパターン? ― 離婚・リストラ・病気・税金・経営難の5分類チャート
  5. 第4章パターン別・やってはいけないことと正しい手順
  6. 第5章売った後が本当の勝負 ― 誰も教えてくれない「残債」との付き合い方
  7. 第6章相談してはいけない相手 ― 玉石混淆の業界で信頼できる専門家を見分ける
  8. 第7章任意売却の先にある循環 ― リースバックと投資家マッチングの三方よし
  9. 終章家を手放しても、人生は終わらない ― 再出発した相談者たち

帯コピー案:検索1位の業者が、あなたを救うとは限らない。相談実績1万件超の専門家が明かす「解決の正しい順番」

企画案 ② 実用チャート型対抗
企画案2 表紙イメージ
表紙イメージ(AI生成)

『家を失っても、人生は終わらない』

― 離婚・リストラ・病気・税金・経営難 5つのパターン別「任意売却」解決チャート ―

「これ、うちと全く同じだ」――冒頭のチャートで自分のパターンを見つけ、該当章だけ読めば今夜やるべきことがわかる。当事者の実用性に全振りした、棚の決定版を狙う本。

想定読者と痛み
滞納が現実になり具体的な手順を今すぐ知りたい当事者。特に「残された妻子」「連帯保証人の元妻」など、自分では契約をコントロールできない立場の読者。
なぜ売れるか
①矢田氏の類書(2017年・約10年前)の「トラブル別対処」を、チャート誘導と最新事例(コロナ後の経営難・離婚急増)で正面から更新 ②「あなたはどのパターン?」は書店で手に取らせる仕掛けそのもの ③各章が実例ベース ④DM同封・士業からの紹介ツールとしても機能。
章立て(全9章)
  1. 序章まず、あなたのパターンを見つけてください ― 巻頭診断チャート
  2. 第1章任意売却とは何か ― 競売と比べて何がどれだけ違うのか
  3. 第2章離婚パターン ― 残された妻子と連帯保証人。一番多い相談の出口
  4. 第3章リストラ・収入減パターン ― 時間との勝負になる理由
  5. 第4章病気パターン ― 治療とローンを両立させる優先順位
  6. 第5章税金滞納パターン ― 差押え解除は「役所への電話」が先
  7. 第6章法人経営難パターン ― コロナ後に急増した経営者の自宅問題
  8. 第7章売却後の人生設計 ― 残債サポートとリースバックという選択肢
  9. 終章再出発した人たち ― 相談の入り口はここにある

帯コピー案:あなたはどのパターン? 年間1,500件の相談から生まれた、再出発のための実践チャート

企画案 ③ 物語×使命型大穴・要相談
企画案3 表紙イメージ
表紙イメージ(AI生成)

『競売になった家で、僕は育った』

― 日本最大級の任意売却支援団体・代表理事が伝えたい「家族を守る家の手放し方」 ―

実家が競売になった少年が、20年後、同じ苦しみの中にいる人を年間1,500件救う側に立つ――原体験を軸にしたドキュメンタリー型。フックは3案中最強、ただしご親族への配慮が前提。

想定読者と痛み
当事者に加え、家族の家問題を抱える子世代・支援者・金融機関。「うちの親も」「あのお客様に」と第三者が手渡せる本。ブランディング効果は最大。
なぜ売れるか
①「専門家自身が当事者だった」は類書に絶対に真似できない一次体験 ②物語型はメディア・講演への展開力が高い ③「悪い業者の多い業界を変えたい」という使命が企業ブランディングと直結 ④ただし新井様は原体験の全面化に慎重(ご親族への配慮)のため要相談。
章立て(全9章)
  1. 序章あの日、わが家に貼られた紙 ― 競売の記憶
  2. 第1章なぜ僕はこの仕事をしているのか ― 派遣される側から支援する側へ
  3. 第2章離婚と家 ― 残された母子が家を守れなかった夜
  4. 第3章順番を間違えた人たち ― 契約直前で崩れた売却の顛末
  5. 第4章売って終わりにしない ― 残債と歩く re スタートの物語
  6. 第5章裁判所の閲覧室から来る男たち ― この業界の光と影
  7. 第6章業界を変える ― 誠実な任意売却が当たり前になる日まで
  8. 第7章家は誰かの再出発になる ― 投資家マッチングという三方よし
  9. 終章家族を守る家の手放し方 ― かつての僕のような誰かへ

帯コピー案:少年の日、わが家は競売になった。だから僕は、この仕事をしている。

Ⅳ3案の比較と推奨

観点① 検索する前に読む本② 5パターン解決チャート③ 競売になった家で、僕は育った
役割本命(逆説×一次体験×広い読者)対抗(実用の決定版・最大市場)大穴(フック最強・要相談)
タイトルの引き◎ 逆説が強く、SNS・LPで映える○ 手堅い。帯の「あなたはどのパターン?」で補強◎ 最強。ただし採用条件つき
権威性・ブランディング◎ 「順番を知る専門家」として確立○ 実績数で信頼を獲得◎ 人物ブランドとして最大
当事者への実用性○ 啓発+チャートを内包◎ 該当章直行の設計△ 物語が主・実用は従
競合書との差◎ 「相談先の選び方」は空白地帯○ 同じ土俵で10年分更新して勝つ◎ 構造的に模倣不可能
リスク業界批判のトーン調整が必要(名指しは不可)類書と似た印象になる可能性ご親族への配慮・本人の心理的負担

三橋の視点(推奨)

本命は①。ヒアリング終盤で合意した「なんでもかんでも相談すればいいってもんじゃない、と啓発する本」をそのままタイトルまで持ち上げた案であり、権威性ブランディング(LP・DM同封・士業への配布)と当事者の実用(チャート内蔵)を一冊で両立します。②は①の第3〜4章を全編に展開した関係にあるため、①で進めながら書店側の反応やライターとの相性で②へ寄せる調整が可能。③は表紙・タイトルとしては最強ですが、ご本人の迷いがある以上、原体験は①の序章〜第1章で「中に入れる」形が現実的です。

Ⅴ表紙イメージ 3案

売れているビジネス書の装丁を参照にChatGPT(GPT系画像生成)で作成した装丁イメージです。各案でタイトル・帯・デザイン方向を変えています。制作時にはプロの装丁デザイナーが仕上げ、写真を使う場合は実写に差し替えます。